空き家増加の背景と空き家のデメリット

2025年03月06日

空き家について考えてみたいと思います。

6回に分けて、以下のテーマについて考えてみます。

 

 

1⃣ 空き家増加の背景と空き家のデメリット

 

2⃣ 空き家放置による税負担の増加

 

3⃣ 空き家法の改正

 

4⃣ 空き家を発生させないためにすること

 

5⃣ 空き家の利活用

 

6⃣ 空き家の仕舞い方

 

今回は、空き家の背景と空き家のデメリットについて見ていきます。

 

 

■空き家発生状況■

空き家の発生状況は、1998年には182万戸、2018年には349万戸でしたが、

2030年には470万戸になると見込まれています。

 

空き家は年々増え続けています。

 

では、どのようなきっかけで空き家になってしまうのでしょうか。

 

大きな要因は、実家を相続した、一人暮らしの親が施設に入った、です。

また、以下のような理由からそのまま放置されがちです。

 

⑴ 解体費用をかけたくない

⑵ 家財荷物を片付けられない

⑶ 将来自分や親族が使うかもしれない

 

こうした背景から使用目的のない空き家は増加しています。

 

 

 

■空き家のデメリット■

空き家を放置することのデメリットを見ていきましょう。

空き家を放置することには様々なリスクがあります。

 

⑴ 放置された空き家は損傷しやすく、台風で外装材や屋根材が飛ぶ危険がある

⑵ 地震により倒壊する危険がある

⑶ ネズミや害虫などが大量発生する、害獣が住みつくなど衛生上や景観上の問題をもたらす

⑷ 腐敗したゴミの放置による悪臭の発生

⑸ 不法侵入者の出入りによる周辺地域の治安の悪化

⑹ 立木の枝のはみ出しにより周囲の建物を傷つける

⑺ 屋根や外壁の落下などで通行人や近隣の家屋に損害を与えてしまうと、損害賠償責任を問われる可能性がある

 

 

 

■罰則が適用されたり、強制撤去されたりすることがある■

倒壊の危険性が高いなど周囲に著しく悪影響を及ぼす「特定空家」と認められると、

市町村は所有者に「助言」や「指導」を行い、さらには「勧告」や「命令」を行います。

所有者が「命令」に従わない場合50万円以下の過料に処される場合があるほか、

強制撤去等の対応が行われる場合もあります。

 

 

このように、空き家を放置することはリスクを受け入れることであり、損するだけのものです。

今のうちに、所有している空き家をどうするか考えてみてください。

 

 

次回は、空き家を放置することによる税負担の増加を見ていきます。

 

 

弊社は岡山県「空き家管理業者」に登録されております。

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